近年、米国では賃貸住宅管理にAIを活用する動きが加速しています。
現地メディアなどによると、
ニューヨークのスタートアップ企業EliseAI(エリーゼ・エーアイ)は、
入居者とのコミュニケーションの90%を自動化するサービスを開発し、
米国の大手賃貸住宅管理会社の70%で利用されているそうです。
同社のサービスにはAIチャットボットと呼ばれる機能があります。
これは、「チャット(会話)」と「ロボット」を組み合わせたもので、
入居者や部屋探しをする人の質問にAIが自動で返答するプログラムです。
24時間対応が可能で、管理業務の効率アップ、入居率の向上、
入居者満足度の向上など、さまざまな好影響がでています。
導入した賃貸住宅では家賃滞納が平均50%も減少したそうです。
同社によると
AIが日々の問い合わせ対応や契約更新の案内など日常業務を処理するので、
管理会社やオーナーは経営の中枢業務に集中できるとのこと。
また、物件紹介や内見予約をAIが24時間行うことで、
潜在的な入居者の取りこぼしを防ぐことができていると利用企業にも好評です。
日本でも賃貸管理の現場は人手不足が深刻になっており、
業務効率化は喫緊の課題です。
賃貸オーナーにとってもメリットは大きいと思われます。
日本の大手アパートビルダーや住宅メーカーなども
AIチャットボットを導入するなどしており、
AIとの共存と上手な活用が重要になりそうです。