名古屋で行われた「賃貸住宅フェア」で、あるオーナーさんが「年間稼働率98%超の秘訣」と題して講演しました。
稼働率を上げるための5つのポイントを語っておられましたので抜粋して紹介します。
①まずは、不動産会社にお客様を連れてきてもらうこと。
募集を地元の不動産会社5社に委託している関係で、自分の物件に入居者を連れてきてもらうための行動が大切です。
ホームページを作って空室の募集情報を細かく掲載したり、賃料交渉には柔軟に対応することを宣言したり、内見の際は自分で部屋の説明をする、物件周辺の施設や最寄駅の時刻表を用意して「どんな生活ができるか」想像できるようにしている、など、自主管理オーナーならではの努力をしています。
②つぎに、入居したいと思わせる部屋づくり。
アパート全体の整理整頓と清掃はもちろん、ゴミ置き場、自転車置き場などの整理をしっかりして、内見に訪れたお客様に気に入っていただけるように心掛ける。
また、引っ越してきた当日に、入居者を食事に誘って、簡単な町の紹介をすることもあるそうです。
③さらに、退去させないこと。
そのために、入居者との会話を積極的に行って、物件に対する意見をよく聞く。
入居者から指摘されて、虫が集まる蛍光灯からLED照明に交換したり、ゴミ置き場の照明を明るくしたこともあるそうです。
④そして、退去後の原状回復工事を早く。
退室後はすぐに入居可能な状態にすることが大切です。
⑤最後に、適切な賃料と最新設備の設置。
新築物件が近くに建ったら現地に行って調査する。新しい設備を導入するときは、入居者の要望を想定して、食洗機用のコンセントを設置したり、宅配BOXを設置したり、それぞれを選択しています。
「大家は入居者に対して安全で快適な住環境を提供し、その対価として家賃をいただいている、ということを念頭において賃貸経営をすれば、おのずから稼働率は上昇するのではないでしょうか」というコメントで最後を締めくくりました。