今回は「ネット集客」の話です。

あなたは、集客のために自社サイトに力を入れていることでしょう。
具体的には、
・反響の取れそうな物件を他社よりも早く公開する
・写真を２０枚以上掲載する
・綺麗で見やすい間取図を作成する
そして、
・セールスポイント欄のキーワードを工夫する

さらに、サイト全体にＳＥＯ対策を施す・・・・などなど。
これらの手法は過去のメルマガで説明しましたね。

これらの努力によって、
お客様が使用する多くのキーワードで、
検索結果ページにあなたのサイトが上位に表示されていることでしょう。

でも、それだけでは十分でないかもしれません。
すでにライバルも同じ努力をしているからです。
反響が取りたければ「そのくらいは当たり前」の時代になりました。

そこで、
今回は「複数のドメインとサイト持ちましょう」というお話です。

僕の知っている「ある管理会社さん」は、
管理物件が２０００を超えるような規模ではありません。
その会社は決して広くないエリアを主要としていますが、
自社サイトを売買と賃貸と合わせて２０以上も展開しています。

なぜ２０以上も？　と思うかもしれませんね。

世帯数で１０万か１５万の地域に、
自社のホームページを「２０以上も持つ必要があるのか」と。

でも考えてみてください。
あなたがその地域で部屋を探しているとして、
グーグル検索で思いつく限りのキーワードを駆使したとします。
検索結果には多くのサイトが表示されるでしょう。
その中に「その会社のサイト」が２０以上もあるのです。

しかも、
そのサイトはあなたから見ると「同じ管理会社のもの」には見えない工夫がされています。
あるサイトは会社のイメージを前面に打ち出し、
あるサイトは社名を出さず、地域に特化した不動産サイトを装っていたりします。

その会社は売買仲介にも力を入れていますが、
その地域でのネット反響を「独占している」と仰っています。

これは連合艦隊が、旗艦（大和のような）の周りに駆逐艦などを配備するのと似ていると思います。
（変な例えですが）

あるいは、
本社店舗の周りに「小さなショップ」を数多く出店するのと似ていると思います。

旗艦（あるいは本社店舗）に力をいれるのは当然です。
でも、他社も同じように力を入れているとしたら差がつかないでしょう。
その次は、駆逐艦（あるいは小さなショップ）を多く配備することが「差別化」につながります。

では、複数のサイトを限定エリアに展開するとき、
どんな点を考慮したらよいのでしょうか。

＜物件の入力・管理の手間を増やさないこと＞

サイトの数が増えるごとに、
物件入力やその管理の手間が増えてはタイヘンです。
基本的には、
サイトがいくつになっても、
物件入力と管理は「ひとつ」だけとすべきです。
そのような入力・検索システムを選択するべきです。

入力・検索システムを提供しているのは、
賃貸管理ソフトや、
大手ポータルサイト（スーモやアットホームなど）や、
専門業者などです。

大手ポータルサイトとデータ連動しているものもあります。

もちろん、
ＳＥＯ効果の高いシステムがベストです。

物件入力・管理は、反響を増やすための「要」となります。
「重要で手間のかかる」作業なので、二重や三重の作業にしてはなりません。

＜駆逐艦はなるべく安価に展開すること＞

駆逐艦のような小さなショップを展開するには、
ドメインを取得して、
サーバーを用意する必要があります。

そのうえで、
サイトのコンセプト（地域に特化した不動産情報サイトとする　など）を決めて、
入力システムから物件情報が流れるようにします。

導入コストと維持コストを高くしては「費用倒れ」となります。
WEB制作業者さんに、サイトを多数展開する予定を説明して、
なるべく安価（ドメイン取得セットで１５万円以下）で交渉しましょう。

維持費用は、ドメイン管理とサーバー料金（月額数千円）程度です。

サイト作りの条件としてもうひとつ、
「入力・検索システムのＳＥＯ効果」を最大限に引き出せることが重要です。

物件データやコメントが重要なキーワードとして設定されて、
そのキーワードのＳＥＯ効果が現れるようにしたいのです。

まず「ひとつめ」を作ります。
軌道に乗ったら、半年後に「ふたつめ」を作ります。
この路線で行けそうなら、次の半年に「ふたつ」を展開します。

サイトがいくつに増えても、
物件の入力管理と反響管理の手間は「増やさない」ことがミソですね。

サイトの連合艦隊を構築する・・・・
いかがでしょう。
コンビニが多店舗で地域を制覇するのと似ていますが、
ネットの仮想店舗だから可能な手法です。

ただし・・・・

この方法もスパム扱いになることもあるので注意も必要です。