「頭、悪いんじゃないの!」
と、自分の額に手を当ててしまいました。
前にメルマガでも書きましたが、
15年ぶりくらいに「7つの習慣」を読み直しています。
一気に読みたいところですが、
時間の都合で、何回かに分けて読み進めています。
この本は、著者のコヴィー博士が伝えたいノウハウ部分の合間に、
それに関連する経験談が挿入される、という構成になっています。
著者が主張するコンテンツ部分が続き、
そのあと、その理解を深めるための事例が紹介される、というパターンです。
この前、どこまで読んだか分からなくなったので、
章のはじめに戻って読み始めてみました。
つい最近、読んだはずの箇所なのに、
「ふーん。なるほどなー」とか言って、
感心しながら読んでいる自分に気づきました。
「全然、頭に入っていないじゃん」という感じです。
「頭、悪いんじゃないの」と、額に手を当ててしまったワケです。
やはり、この本は難しいな・・・・とか言い訳いいながら。
(特に、第一と第二の習慣のところは分かりにくいですね)
ところが、ノウハウ部分が終わり著者のエピソードまで進むと、
最初の一行を目にしただけで「あ、ここは読んだ、覚えてる」となります。
その内容は鮮明に覚えているのです。
「やはり、読んだところは覚えているな」と安心すると、
次のノウハウ部分に進むと、また「ほぼ」覚えていないのです。
でも、そのまたあとのエピソードのところは完璧に覚えている・・・。
そんなことの連続です。
だから、エピソードは読み飛ばして、ノウハウ部分だけ、読み進めることになります。
人は、ストーリーはよく覚えるのです。
小難しい話は記憶に残らないけど、筋書きのある物語は忘れないのですね。
だから、
「桃太郎」や「浦島太郎」のような物語のなかに、
教訓を入れ込んで子供に伝えたのでしょう。
あなたは、人に、何かを伝えなければならないことが、きっとあるはずです。
リーシングなら、
「60点や70点なら「決め時」ですよ」と伝えたいし、
「紹介した部屋がどれだけ希望を叶えるか」分かってほしいでしょう。
でも、理屈では伝わりませんよ。
ストーリーでないと。
オーナーに賃貸管理を勧めるときも、
「あなたの管理がいかに収益に結び付くか」を理解してほしいでしょう。
でも、理屈だけ並び立てても伝わりませんよ。
ストーリーも一緒でないと。
部下に、「責任とか仕事の進め方とか」いろいろ教えるときも、
いくら教訓を垂れても聞く耳はありません。
ストーリーが心に響くのです。
ストーリーとは、
「昔々、あるところに」というような大げさな話ばかりではありません。
成功例、失敗例といった体験談でも、
人から聞いた話として伝えるカタチでも、
本の一説を紹介するのも、
たとえ「作り話」だってオッケイだと思います。
単なる「例え話」でもいいのです。
試しに「7つの習慣」に挑戦してみてください。
難解な言葉が続く中で“エピソード”まで読み進むと、
まるでオアシスに辿り着いたような解放感(?)が味わえます。
そして(少し)理解できるのです。
僕の研修は工夫が全く足りませんが、
「僕の娘が賃貸マンションを借りましたシリーズ」や
「いつも、まんべんなく成績が悪い営業シリーズ」や
「僕の出張シリーズ」などのストーリーを(一応)駆使しています。
メルマガにもストーリーを入れるのに苦心しています。
(気が付きました?)
伝えたい理屈は、ストーリーで包み込むと、
よく伝わるし、忘れられることも少ないです。
試してみてください。