浦田健という方が監修した「空室対策のすごい技」という本が手元にあります。
アマゾンから「お知らせメール」が届いたので、すぐに注文したのです。
(日本実業出版社 1500円)
これはあなたでなく、オーナー向けに書かれた本です。
ぼくは随分前に、同じ著者の「アパート・マンション経営塾」という本を読んで、「空室対策」について勉強させていただきました。
「知らないことを教えてもらった」というよりも、
「空室対策をこのように体系化して表現するのか・・・」と気付かされたのです。
以来、僕が言う空室対策も、少なからず影響を受けています。
その方の新しい本なので読んでみたのですが、
「なるほど」と思ったことを、あなたとシェアしたいと思います。
ぼくは空室対策の中で「見せ方と貸し方」を考えよう、と言っています。
その「見せ方」は4つあり、そのひとつの「部屋のあり方」について、
・定期的に空気を入れ替えて掃除をする
・モデルルームのように、家具、照明器具、電化製品を設置する
・周辺マップを作成して置いて(貼って)おく
・間取図とメジャーをセットにしておく
などの方法をお勧めしています。
もう「耳たこ」ですよね。
この本では、もっと細かく、有効と思える方法をオーナーに提案しています。
たとえば・・・
「内見の連絡を不動産会社の営業からもらい、先回りしてアロマキャンドルを炊いておきましょう」
「アロマキャンドルの香りとロウソクの炎が癒しの雰囲気を醸し出します」
と書いてあるのです。
確かに・・・
お客様は「あ・・・」と思いますよね。口には出さないかもしれないけど。
これって「小さな感動」でしょう。
小さくても、お客様にどれだけ感動を起こさせるかは大事ですよね。
この技は、物件の近くに住んでいるオーナーさんでないと出来ないから、管理会社さんには難しいかな・・と思っていたら、
こんなウラ技もあるようです。
「市販のセンサー付きアロマキャンドルライトを使えば、自動で香りと温かみのあるライトが演出できます」
「センサー付きのアロマキャンドルライト!?」
さっそく「アマゾン」で調べたら3000円で売っていました。
どんな香りがするのか、本当に人が通るとスイッチが入るのか・・・・
スゴく興味が湧きました(まだ試していないですけど、あなたもぜひ)
さらに、次のように書いています。
・ダイニングテーブルに飴などを小皿に用意し「ご自由にお召し上がりください」と書いておく
・CDプレーヤーを用意しておいてクラシックなどをBGMとして流す
(スイッチは営業スタッフが入れます)
・設置したダイニングテーブルの上に、以下の「もの」を飾って演出する
一輪挿しの花、ランチョンマット、お皿やコーヒーカップ
模造のパンや果物、ワインボトル、などなど
(これらの小物は100円ショップで手に入ります)
・クローゼットには、ハンガーをかけ、白いシャツをつるしておく
細かな演出ですよね。
モデルハウスやモデルルームみたいです。
と言うより、デルハウスやモデルルームに近づけようとしています。
ここでも小さな感動・・・
さらに、入居してくれた方への「プレゼント作戦」も紹介しています。
たとえば「ウェルカムバスケット」
ホテルや旅館にある、歯ブラシやシャンプーなどのアメニティグッズのことですが、
もっと充実させたものを部屋にディスプレイしておきます。
これも100円ショップで揃えられます。
歯ブラシセット、石鹸、シャンプー、タオル、髪飾り、綿棒、洗剤、など、
入浴剤も加えて「疲れた体をお風呂で癒してください」とメモを添える。
さらに、ティッシュペーパーやキッチン用洗剤、トイレットペーパーなどの生活必需品。
「引越当日に買い出しにいく手間が省けます」というメッセージを添えて。
「小さな感動」の連続ですね。
他には、
緊急災害用として活用できるような、カップ麺やミネラルウォーターのペットボトルを山積みにしておく大家さんもいるそうです。
最後に、オーナーからのメッセージです。
「このたびは、ご内見いただきありがとうございました。
これは入居者様へのささやかなプレゼントです。
ご入居のご縁がありましたらぜひお使いください。 オーナーより」
金額よりも「心遣い」が嬉しいですよね。
この他にも、270ページの中に「スゴ技66」まで、色々と紹介されています。
これらはすべて「オーナー向け」に書かれているのです。
そこが少しだけ残念ですね。
だって、しっかりした賃貸管理会社に任せることが出来ているオーナーには必要のない本ですから。
この本を読むオーナーが多いということは・・・・・
興味が湧いたら読んでみてください。
一気に、2~3時間で読めると思います。