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【賃貸管理中級編③】テナント・リテンションとは

テナント・リテンションとは、
賃貸管理の質を上げるために必要な考え方です。

管理を増やすとはも必要な知識です。

テナントとは「借主」。
リテンションは「保持する」。

借主を保持する。
つまり、永く暮らしてもらう、ということ。
借主に快適に永く暮らしてもらうための あらゆる行為、仕組み、決めごと。
これを、テナントリテンションと言います。

借主に永く暮らしてもらえれば、
当然に入居率を高く維持することができて、
大家さんの収益が増えることになります。

だから管理大家さんは満足して
紹介していただくこともできます。

収益が増える賃貸管理なら
管理料率が少し高くても採用してもらえるでしょう。

このテナントリテンションの精神が、
賃貸管理のあらゆるところに宿っていることが理想です。

あなたの賃貸管理には、
テナントリテンションの精神が宿っているでしょうか?

たとえば入居募集の際の入居審査にも、
テナントリテンションの精神が必要です。

入居審査の基準は家賃の支払い能力。
もうひとつの基準は共同住宅のルールを守れるかどうか。

このルールを守れないような借主を入居させてしまうと、
良質な借主が退去してしまいます。
ルールを守る真面目な借主にとって、
永く暮らしていける環境ではなくなるのです。

もし、入居審査を保証会社に丸投げしているとしたら どうでしょうか。
保証会社は申込者の支払い能力しか審査しませんので、
共同生活のルールを無視するような申込者を審査に通してしまうかもしれません。

テナントリテンションを大切に考えるなら、
入居審査の基準も変わるでしょうし、
保証会社に丸投げはしなくなるはずなのです。

更新にもテナントリテンションの精神が必要です。

2年ごとの更新は、
大家さんにとってみれば、借主の状況を確認できる大切なイベントです。

では借主にとってはどうでしょうか。

もし更新が、更新料や更新手数料を請求されるだけのイベントで、
借主にとって何の価値もないとしたら、
更新通知を受けたことが、
次の住み替えを考えるキッカケになってしまうかもしれません。

家賃相場が下がっている時期や地域なら なおさらです。
これではテナントリテンションの逆になってしまいます。

テナントリテンションを大切に考えるなら、
更新を借主にとって価値のあるイベントにすべきです。

たとえば、2年ごとに、
借主が希望する設備をつけてあげるというアイディアがあります。
エアコンとか、TVドアホンとか、バス乾燥機などの人気設備です。
このサービスを契約時に告知しておけば、借主にとって更新が楽しみになるでしょう。

更新すると
東京ディズニーランドやユニバーサルスタジオジャパン‎に
招待している管理会社もあります。

そして2年ごとにお会いして、
設備の不具合や生活上の問題がないかを聞いてみるのです。
あえて言うほどのことではない小さな問題を明らかにしてくれるかもしれません。
それを解決して差し上げると、
マイナスだったものがプラマイゼロに戻るだけなのに、
満足や感謝をしていただけます。

トラブルやクレームにも、
テナントリテンションの精神で対応しましょう。

トラブルやクレームをお客様の「困りごと」と認識して、
それに対応することを「人助け」と位置づけるのです。

借主にとって、トラブルやクレームは無い方が良いに決まっています。
しかし 建物・設備においてトラブルをゼロにはできませんし、
共同生活ではクレームをゼロにはできません。

不幸にもトラブルやクレームに巻き込まれたときに、
管理会社が誠意と早さで解決してくれると、
そこに信頼感が生まれて満足していただけます。

トラブル・クレーム対応は、
問題を起こしている原因が無くなるという結果だけでなく、
その解決のプロセスで、
借主の満足、感謝、信頼を得られるようなレベルを目指すことが、
テナントリテンションとなるのです。

解約受付にもテナントリテンションの精神が必要です。

借主が退去する理由の中には、
あなたの賃貸管理の質を上げるためのヒントが含まれている場合があります。

もし、建物設備の不具合や、
他の借主との問題や、
賃貸管理の不備などが原因なら、
それを取り除くことで退去を思いとどまっていただけるかもしれません。

退去を思いとどまるのが無理だとしても、
その問題を解決することで、他の借主の同じ理由での解約を防ぐことができます。

賃貸管理の質が上がり、
テナントリテンションのレベルが高くなったことになります。

日常清掃や設備の巡回点検は、
テナントリテンションのために行うようなものです。

誰も、エントランスや通路にゴミが落ちたままになっている賃貸住宅に、
永く暮らしていたいとは思わないでしょう。

大家さんに日常清掃や設備の巡回点検を提案することで、
いつも綺麗な共用部分を維持することができます。
設備の故障で生活に支障が出るという緊急事態も回避できます。

このようにみてみると、
・入居審査
・2年ごとの更新契約
・トラブルクレーム対応
・解約の受け付け
・日常清掃と設備の巡回点検
 など、

あらゆる賃貸管理業務が、
テナントリテンションという視点で見直すことができます。
そして賃貸管理の質を上げることができます。

質が上がれば、大家さんの収益も良くなりますので、
高い管理料をいただけますし、紹介も多く生まれるはずです。

テナントリテンションは賃貸管理の基本となる概念なのです。

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