秤(はかり)のバランスを取り戻した物件の
「見せ方」と「貸し方」を考えているワケですが・・・・
空室対策をもうひとつの「観点」から見てみることにします。
それは、お客様に部屋を見ていただくため、
つまり、「案内の回数を増やすため」の手段と、
「案内後の申し込み率を上げるため」の手段を、別に考えることです。
今まで述べてきた、
インターネットネットや、案内図面や、客付け業者への協力依頼や、担当者報酬は、
すべて「案内を増やすため」の工夫でしたね。
それ以外にお客様に選んでいただいて、案内を増やす手段として、どんなものがあるでしょうか。
現場では、次のような方法が採用されています。
・初期費用がゼロ円で入居できる部屋
ホテルのように入居時にはお金を請求せず、
月末から翌月分の家賃等を請求するシステムです。
実際には、日割り家賃や、保険料、連帯保証料などが必要なはずです。
それらは「誰がいつ」負担するのか、というと、
足りない分は、フリーレント扱いでオーナーが負担する仕組みになっているのです。
ただ「フリーレント」と表現するより、「ゼロ円で入居」の方がインパクトがあります。
だから、この方法が採用されているのです
・月額100円で入居できる部屋
最初の月、あるいは翌月も、「家賃は100円です」といって貸します。
もちろん、そのあとは通常の家賃ですよ。
これもフリーレントの表現を変えたバージョンです。
ただ「フリーレント」と表現するよりインパクトがあります。
半年間は○円引き、とかいうバージョンもあります。
・クロスが選べる
部屋の一面や全面のクロスを、お客様が自由に選んで入居できるサービスです。
自分が選んだクロスなら長く住もうと思うので、テナント・リテンションとしても効果が期待できますね。
もっと徹底して「カスタマイズできる部屋」も登場しています。
つまり「改造オッケイ」の部屋です。
・家具付きの部屋
その家具はターゲットにもよりますが、モデルルーム用に設置したモノを
「そのまま使えますよ」というアピールも有効だと思います。
「どんな家具だろう」と誰でも思いますよね。
空室期間が長い物件は、どこかに原因があります。
その原因を改善するのが空室対策ですが、
そのためにはまず「案内されているか」どうかをチェックすべきです。
案内が少なければ決まるはずがありませんし、
案内が発生しないのは、何か原因があるのです。
その原因を改善して、まず案内を増やすことを考えるのです。
インターネットや業者さんの店頭で、
お客様に「見てみよう」と思っていただける工夫を最大限にしましょう。
そして、ライバル物件に負けないようにアピールさせましょう。
もうひとつの観点は、
案内後の申し込み率を高めるための手段を考えることです。
では、また明日・・・・