オーナーの「賃貸物件の秤(はかり)」の均衡が戻れば、
それだけで部屋が決まることもあるでしょう。
ターゲットがしっかり定まり(需要がある)、
ライバルとなる物件が少ない(供給が不足している)、
という状況なら「それだけでも」決まる可能性が高いですよね。
でも現実は、そんなに簡単ではありません。
少し設備を追加したり、お部屋のクロスを張り替えたからといって、
「たちどころに」決まるわけではありませんね。
同じレベルのライバルは、他にも多くありますから。
秤(はかり)の均衡がとれているのが「当たり前」のことであり、
スタートラインに立ったに過ぎないのです。
だから多くの場合は、秤(はかり)のバランスが戻っても、
それだけで部屋が決まるとは限らない。
つぎは「見せ方」と「貸し方」でライバルに差を付けなければなりません。
同じ商品でも「見せ方」で全然違いますよね。
あるいは「売り方」で売れ行きが桁違いに変わることがあります。
昔、携帯電話を「誰でも」持っている時代ではないとき・・・・・
電話機も月々の料金も高くて、なかなか手が出ない状態でした。
そんなとき「携帯電話ゼロ円」で売り出した(?)会社がありました。
驚きましたね。
4万円以上もしている機械を「タダ」で配るのですから・・・・
後で、そのビジネスモデルを我々は知ることになりますが、
当時は「それじゃ大赤字でしょ」と誰でも思ったわけです。
でも、機械を赤字で売っても、月々の通話料で全然元が取れるワケですね。
それで、携帯電話が一気に広がったように記憶しています。
これが「売り方」です。
4万円の「もの」を、せいぜい30%引きくらいで売り続けても
売れる料は「並み」程度です。
でも「タダ」で配ったら、その量は爆発的になります。
売り方ひとつで売れ行きが桁違いに違う、という好例ですよね。
ですから、あなたがオーナーに提案して、
せっかく秤(はかり)のバランスが戻った部屋ですから、
今度は「見せ方」と「貸し方」に工夫をすべきなのです。
どんな「見せ方」や「貸し方」がありますか?
また明日です・・・・