面倒な話ですけど・・・・・
これから管理を増やしたいなら「収益増型賃貸管理」を目指すべきです。
収益とは「営業純利益」のことですから、それが何か、
どのように計算されるかを知らなければなりません。
よって・・・・・・以下のような数式を理解する必要があるのです。
1 潜在総賃料
-空室損
-値引き損
-未回収損
-入居時のサービス損
2 実効賃料
-運営費
3 営業純利益
-負債支払額
4 キャッシュフロー
面倒っぽいですけど、知っておくと役に立ちますよ。
本日は「潜在総賃料」の説明です。
潜在総賃料とは、満室を維持できたときの賃料収入額のことです。
値引きも、滞納もなく、募集した賃料で100%稼働が実現した時の賃料収入額です。
たとえば、10戸のアパートがあって、1戸が5万円の賃料の場合、
10戸×5万円で50万円、年間では600万円ですよね。
この600万円が「潜在総賃料」です。
新築時でもないかぎり、なかなか「あり得ない」収入ですね。
なぜ、この数値を掲げる必要があるか、というと
究極の目標は、この数字を実現すること、だからです。
100%稼働が難しい、ということは、それを阻(はば)む要因があるということですよね。
その要因を、できるだけゼロに近づけるのが「あなたの役目」です。
ふつうは、オーナーも賃貸管理会社も、
実際に入ってきた賃料収入を把握しているだけです。
「あるべき100%稼働時の数字」を意識していません。
だから、課題といえば、目の前にある空室を埋めることだけ、になってしまいます。
でも、潜在総賃料という、「あるべき姿」を知っていれば、
それに近づけるための手段が、いろいろと出てくるのです。
どんなスポーツでも、選手は具体的な目標を持ちます。
目標が具体的であればあるほど、
それを実現するための課題が見えてきます。
だから、過酷な練習にも打ち込めるのですよね。
ちょっと、たとえが「大げさ」かもしれませんが、
まず「あなた」は、管理している物件の「あるべき賃料収入」を意識すべきです。
明日は、それを阻(はば)む要因についてです・・・・・