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いま賃貸管理している大家さんを大切にする

5年くらい前に、
京都の管理会社さんを訪問したときに、
祇園のお店に連れて行ってもらったことがありました。

そのお店は、「一見さんはお断り」
とのことでした。

手厚いサービスと美味しい食事で
楽しい時間が過ぎていきましたが、

「一見客は断る」という方針に、

高飛車で、客を客とも思っていない。
傲慢だな、とも感じていました。

さすがに「お公家さん文化だな」
とか勝手に想いながら・・・・・

ところが後年になって、
僕の考えが間違っていたことを知りました。

「一見さんお断り」という文化は、
お客様を大切にする、という
究極のマインドから発しているのです。

つまり、既存のお客様を、
徹底して大切にするというマインドです。

多くの店や企業は、
新規客を獲得することに躍起になっています。

なぜ、そうなるのか、というと、

新規客が来ないと商売が成り立たないからです。

でも、本当は、
一度 来店してくれた既存のお客様に、
何度もサービスを利用してもらえるなら、
常に新規を求める必要はないはずです。

お客様が繰り返し 来店してくれないから、
新規客を追い求める。

すると、既存客へのサービスが低下するので、
再来店するお客様が減り、
さらに新規を追い求める。

こんな悪循環になっているのです。

馴染みのお客様は有り難いです。

初めて購入いただく時は慎重ですが、

一度ご購入いただいた後は、
驚くほどハードルを下げていただけます。

単価も上がりますし、
ご紹介もいただけます。

そして、ご紹介いただいたお客様も、
これまた良いお客様なのです。

「一見はお断り」というルールで、
既存のお客様を徹底して大切にするから、
江戸時代から300年以上も商売が続いているのです。

さて、私たちは、既存のお客様を、
どれだけ大切にしているでしょうか?

たまに管理会社の社長さんから
「新井さん、管理の増やし方 教えてよ」
と軽く振られることがありますが、

「お金をくれたら教えます」
という冗談とともに、

「管理大家さんを満足させれば
管理は増えるはずですよ」
とマジで返します。

これは真理ですよね。

調査によると、

苦労して集客した新規顧客が、
購買に至る可能性が5~20%なのに対して、

すでにサービスを受けている既存顧客が
購入に至る可能性は60~70%だそうです。

既存客は新規客よりも、
最大で14倍も契約に至る可能性が高いということです。

賃貸仲介に置き換えてみると、
納得のいく数字だと思います。

管理大家さんを大切にする、
管理大家さんに満足していただく、

これを実現する答えは1つではありませんが、

そのマインドを
会社の最優先のテーマに掲げてはどうでしょうか。

さて、その答えのひとつに、
会社とスタッフの知識の幅を
広げておく、というのもありますね。

そして、提案の幅も広げる必要があります。

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基礎知識が学べます。

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