管理料を下げないで
堂々と管理のメリットをオーナーに
説明できるようになりましょう

と書いてきましたが、

では具体的に
どんな管理メニューを用意すればいいか？

というテーマで書きます。

たとえば「モデルルーム化」
というのがありますね。

ガランとした殺風景な部屋より
生活感が感じられる方がいいですし

それがオシャレなら
「こんな部屋で暮らしてみたい」
と思ってもらえるので

モデルルームは
「やらない」より「やった」方が
いいと思います。

反対意見も少ないでしょう。

それを積極的に取り入れている
管理会社さんもあると思いますが、

多くの現場ではまだ

「やってみるけど続かない」
「やったり、やらなかったりする」
「やったことがない」
というのが実情だと思います。

賃貸管理の日常は忙しいので
優先順位の低い作業は
後回しになってしまうのです。

なので
「モデルルーム化」を
メニューに入れてしまってはどうでしょう。

部屋が空いたらモデルルームにする
必要な家具などは当社が用意する

と管理メニューに謳うのです。

そうすれば
退去立ち合いや
家賃集金と同じように
優先順位が一番上になります。

「やるか、やらないか」
迷うこともありません。

それを「どう仕組みとしてこなすか？」
という議論は後回しにしましょう。

新しいアイディアの卵は
「できるか」「どうやるか」は無視して

「やるべきか」だけで考えないと
検討されることすら無くなり
日の目を見ることができないのです。

管理メニューのラインナップに
「モデルルーム化」が加わることで

　・管理料を高くできる
　（少なくとも3％を5％に引き戻せる）

　・ネット反響を増やせる
　（目立つ写真を用意できるので）

　・近隣の営業スタッフも案内してくれる
　（お客様にアピールできるので）

　・部屋が決まり入居率が高くなる
　（すると管理料収入も増えます）

なによりも、
あなたの賃貸管理に
他社にない特色をもたせることができます。

オーナーは
自身の部屋がモデルルーム化されることは
実はどうでもよいのです。

良い入居者に早く決めてもらえる

これが最大のメリットですから、

「（おしゃれな）モデルルーム化」に
その可能性を感じてもらえれば
あなたのプレゼンは説得力を持つでしょう。

もうひとつ、
「空室巡回点検」というのも

「やらない」より「やった」方がいいけど
優先順位は高くないので

「やったり、やらなかったり」
してると作業だと思います。

でも、
これは必ずやるべきです。

お客様に見ていただく部屋を
しっかりメンテナンスできていない、
というのは賃貸管理失格です。

定期清掃していない物件なんて、
分譲マンションのモデルルームや
住宅展示場のモデルハウスでは
考えられません。

なかなか出来ない理由は
他の作業が忙しいからです。

空室からは管理料が発生していないので
それも理由に挙がるかもしれません。

だから管理メニューに入れて
優先順位を一番にすればよいです。

週に一回（10日に一回でも）、
空室を見廻るということは

それだけ物件に顔を出すということです。

現地に数多く行けば
賃貸トラブルの「芽」を見つけて
起こる前に摘み取ることもできます。

ユニフォーム姿のスタッフを
入居者さんが多く見かけると
「よく管理してくれてる」という
印象が高まるでしょう。

コミュニケーションもよくなります。

トラブルやクレームも減ります。

結果として長く暮らしてくれるので
入居率が高くなります。

オーナーにとって一番のメリットです。

賃貸管理は本当に忙しいので
スタッフが月に何度も行く時間が
取れない、と言うかもしれません。

でも、管理メニューに入れれば
それは収入に結び付くので
その経費は捻出できるようになるでしょう。

管理料を下げないで
堂々と管理のメリットをオーナーに
説明できるようになる。

そのための管理メニューとは
何か特別なモノのように
思うかもしれませんが、

賃貸管理として当たり前のことを

「当たり前にやる」

という考えが大事だと思います。

そして、オーナーのメリットは
　・空室がなくなる
　・トラブルがなくなる
　・収入が増える
ということですから、

あなたの賃貸管理が
「なぜ ソレが実現できるのか？」を

シンプルに考えればよいのです。