今回は
商品(賃貸管理)作りの話です。
世の中には特徴の似ている商品が
多くありますね。
1998年にファブリーズが上陸して
「消臭・除菌スプレー」が定着すると
2005年からリセッシュが登場しました。
僕らのような男性陣は
「どこが違うの?」と思いますが、
メーカー側はしっかりと「違い」を
強調しています。
消臭に強いか 除菌が得意か
臭いが残るか 成分は何か
よく調べれば違いがハッキリしています。
昔はアーモンドチョコと言えば
グリコでしたが、
僕は明治を必ず選びます。
グリコは僕には甘すぎますね。
マニアは明確に区別しているのです。
同じように見える商品でも
メーカーは違いを意識していて
ターゲット層も異なっているのです。
僕たちの賃貸管理はどうでしょうか?
多くの大家さんから
「賃貸管理はどこも同じ」
「違いが分からない」
と言われているのは ご存じですか?
商品に対する戦略がないと
そうなってしまうのです。
前回までの投稿で
あなたの賃貸管理の
“強み”や“特色”を意識するように
提案してきました。
それは「際立った違い」でなくていい。
ほんの小さな差別ポイントで良いのです。
これから育てる、という過程でもオッケイです。
それが明確なら
その違いを管理メニューで
表現する工夫をしてほしいです。
せめて工夫の努力だけでもしてほしいです。
もし、管理会社の下請けで
共用部分の日常清掃や
原状回復工事後のクリーニングを
請け負っている会社が
「これからは自分たちで管理しよう」と
計画を立てたとします。
すると「安価で質の高い清掃」が
大きな強みです。
大家さんへの入り口は
清掃を原価で提案しても良いです。
家賃の1%で「週一回の清掃」は
かなり競争力があります。
管理会社さんには真似はできません。
(社内に内省すれば可能ですけど)
週に一回、現場に行くというのは
賃貸管理の基本です。
ついでに空室巡回で
簡単な掃除や空気の入替えが
できます。
ステージングにも
手を広げられます。
設備の定期点検も一緒にできます。
入居者さんへの連絡も
小まめに出来ますし、
現場の問題に早く気付くこともできます。
家賃の集金と督促や
24時間の電話受け付けなど
自分たちの弱い部分については
外注できる企業が充実してきてます。
入居募集は他業者に依存するスタイルも
不可能ではありません。
僕が清掃会社の社長なら
これを基本の戦略にすると思います。
もし、管理会社の下請けで
原状回復工事やリフォームを
専業としている会社が
「これからは自分たちで管理しよう」と
計画を立てたとしても同じ考え方でいけます。
他業界から入ってくる方達の
“強み”や“特色”が見つかるのですから、
長い間、仲介や管理をしてきた方に
見つからない訳がありません。
見つけようとしていないだけです。
前回も、大家さんを前で、
賃貸管理の説明をする場面を
想像してください、と書きましたが、
そのときに、
あなたの「違い」を証明できるような
管理メニューを用意してほしいと思います。
それがあったら
説明するのが楽しくなりませんか?
商品(賃貸管理)作りの話、
まだ続きます。