今日は
「賃貸管理の商品を用意する」の続きです。
先日、コンサルに伺った管理会社さんで
「当社の管理に5%の価値があるのか自信がない」
というお話を聞きました。
「ほとんど家賃集金しかしてないので・・・」
と仰っていました。
実際には家賃集金だけでなく
督促やトラブル対応や
退去の後の原状回復処理をしているのですが、
それらに「商品価値」を見つけられていない
ということだと思います。
たとえば入居募集という業務があります。
管理メニューというものがあるなら
一番上に書いてあると思います。
単に専任や一般の媒介物件なら
大家さんから言われた募集条件のままに
入居募集してることが多いでしょう。
でも管理物件の場合は
高い入居率にコミットするので
「決まる条件や方法を提案する」
という業務が付加されるべきです。
部屋が空くと分かった時に
大家さんには「1~2ヶ月で決まる条件」を
提案するべきです。
大家さんが提案を
受け入れようと拒否しようと
それは関係ありません。
管理会社が
「これなら早期に決められる」と
自信の持てる募集案を
提案することに賃貸管理の価値があります。
提案が受け入れられれば
速やかに(本当に速やかに)
募集活動を100点満点で実行します。
本気でやれば
その案が良かったのか
残念ながら良くなかったのか
明確な答えがでますから
良くなかったなら修正するだけのことです。
すべてはテストなのですから
常に正しい答えを見つけていけばいいのです。
さらに、
空室を定期巡回して
空気の入れ替えや簡易清掃したり
簡単なステージングを
管理会社の費用と手間で行うなら
やらない時より早く
部屋は決まるはずです。
さて、
ここまでやる賃貸管理なら
5%の価値を見出せないでしょうか?
もっと多くの管理料だって
請求できるのではないでしょうか。
この賃貸管理によって
大家さんの空室期間が短くなれば
当然に収益が増えます。
これが賃貸管理という商品の価値です。
入居募集だけでなく、
クレーム対応も
更新契約の処理も
解約受付から退去立ち合いの業務でも、
大家さんの収益を増やすことに
貢献できるような価値を
作り出すことができます。
これが
賃貸管理という商品づくりです。
自社の賃貸管理の価値に自信が持てなかったら
大家さんに会いに行って
積極的に売り込むことは出来ません。
自分や会社の利益が目的の一番だと
誰でも本気で売り込むことに躊躇します。
でもお客様の利益に確信が持てたら
本気で売り込むことができます。
だから
オーナーマーケティングと並行しながら
自社の賃貸管理に価値を見つけてほしいです。
賃貸管理に価値を見つけてから
オーナーマーケティングを始めるのではなく
始めてから走りながら
自社の賃貸管理も磨いていくのです。
今回のメルマガで説明した
管理会社の「あるべき入居募集」は
決して難しいことではありません。
よく考えれば当たり前のことです。
逆に
大家さんの言いなり条件で募集する方が
早く決めるためには はるかに難しいです。
この「あるべき入居募集」を明確にして
当社の賃貸管理のポリシーと決めた時
あなたの賃貸管理に価値が生まれます。
そこに自信が持てれば
断然に売りやすくなります。
あなたの賃貸管理の「価値」を見つけてください。