管理料は20%をもらうべき!?
先日「賃貸管理オタク」の会合が
某所で秘密裏に行われました。
このメンバーは現在4名で、
自他ともに認めるオタクばかりです。
メンバーは
管理の現場で活躍している人。
士業として賃貸管理をサポートしている人。
僕のようなコンサルタント。
などで構成されています。
秋には4人でセミナーをやろうと
盛り上がりました。
その会合の席で
メンバーの行政書士先生が
「管理業者さんはオーナーさんから
20%の管理料をもらうべき」
と主張していました。
聞けば機会があるごとに、
そのように仰っているのだそうです。
いま、5%の管理料が
4%3%と下がりつつあるときに
「20%とは剛気だな」と思って聞いていましたが、
それぐらいの意識を持たないと
これからの「賃貸管理の危機」は
乗り切れないのかもしれません。
賃貸管理で5%がもらえるのは幻想!
本当に賃貸管理の未来が心配です。
オーナー様の代替わりが進んで、
親の代の「付き合い」がなくなったら
「ただ賃料を集めてもらうだけの管理」に
5%を支払い続けてくれるだろうか、
という危惧です。
「賃料を集めるだけの管理」とは
ずいぶんな言い方ですが、
実際にそのように感じている
オーナー様は多いのではないでしょうか。
考えてみると
「賃貸管理で5%がもらえる」というのは
もはや幻想です。
ここ数十年 続いた慣行でしかありません。
昭和20年や30年の前半に
管理料を払うという慣行はなかったけれど、
その後に生また賃貸管理には、
「5%の価値」があったので普及しました。
不安や不便を感じていたオーナー様に
役に立てたから5%管理が認められたのです。
つまりオーナー様は、
賃貸管理だから5%を払うのではなく
そこに「価値を認めた」から5%を支払ったのですね。
その価値が
気付いてみたら無くなりつつあるのです。
いまは、
家賃集金と催促は保証会社がやってくれます。
「集金と催促」という管理業務が
現場からなくなって管理会社は楽になりましたけど、
その分 実は、
賃貸管理の価値が減ったのです。
外部委託が増えて管理が楽になるほどに
将来はオーナーが利用できるようになると
賃貸管理の価値が減っていく・・・
という構図なのかもしれません。
入居者の募集ですら
ネットとAIの融合と発達で
オーナーが直(じか)に
できるようなるかもしれません。
管理料20%を堂々ともらうには
さて・・・・
だから「賃貸管理に未来がない」
と暗い話をしているのではなく
「管理料を20%ほしい」
くらいの発想の転換がないと
この危機は乗り切れないと思うのです。
昭和30年40年に生まれた5%管理は
その時代のオーナーに役に立ったから普及しました。
では現在のオーナーは
不便や不安を感じていないのか、というと
昭和30年40年のオーナーより
もっと大きな不安に直面しています。
だから
役に立てるチャンスは増えているはずです。
それを見つける必要があります。
その答えやヒントは
今までの延長では見つからないでしょう。
「なんとか5%を守ろう」という考えは
昭和30年の5%管理の上に立った発想だからです。
「20%をいただける価値とは」
という大胆な発想が必要なのだと思います。
その「答え」を完全に掴んではいませんが、
僕の考えるキーワードは、
「緊密な人間関係」
「安心と保証」
「入居者さん」
「現場に行く頻度」
「設備とメンテナンス」
「コンサルタント」
など中にも「あるのでは」
と思っています。
ぜひ、
一緒に探しましょう。
次回もつづきです。