お金を請求すること
「怖がる人」がいます。
お金を貰うことを
「躊躇する」と
言った方がいいかもしれません。
正当な報酬を要求するだけなのに
何か遠慮してしまう人がいます。
僕は起業したばかりの26年前は
20万円30万円のコンサルティング料を
提示したり請求するときに
少し「後ろめたさ」みたいなモノを
感じていた記憶があります。
価値のないことをしている訳では
もちろん ありませんが
なぜか「お金」を請求するときは
堂々としていなかったと思います。
ちなみに今は
年間300万円のコンサルフィーも
堂々と請求しています(笑)。
なぜ、お金をもらうときに
躊躇したり遠慮するのか、というと
日本人のお金に対する考え方
に由来していると思っています。
我々日本人は
お金の教育を受けていません。
お金とは何なのか、
ということを知らされずに育っています。
一方で、
金儲けだけを考えるのは
悪い奴、という刷り込みを
小さいときから受けています、
時代劇の代官と悪徳商人のイメージです。
「何でも金、金という奴はろくでもない」
というセリフは聞いたことがあると思います。
お金を「不浄なモノ」と捉えているんですね。
たしかに「不浄なお金」はありますが
「お金が不浄」なのではありません。
IT長者とか言って
インターネット関係で
高い報酬を得ている若者をみると
汗水たらして少ない金を稼いでいた
昭和30年40年を生きてきた世代は
(僕の世代です)
ロクなこともしないで稼いでいると
思ってしまいます。
でも彼らの多くは その時代に乗って
その時代の人に価値を与えて
正当な報酬を得ているに過ぎません。
昭和30年40年代には
そのようなチャンスはなかっただけです。
もっとも インターネットで稼いだ彼らも
「お金の教育」は受けていないので
正しい「お金の扱い方」ができるかは
分かりません。
いい気でフェラーリを乗り回していたら
落とし穴が待ってるかもしれませんね。
(これも金の無い奴の僻(ひが)みですね)
「お客様は神様」
という言葉を知っている人は
やはり昭和30年40年代に生きた人ですよね。
この言葉には深い意味があって
三波春夫さんは言ったのだと思いますが、
この言葉だけを考えるなら
これは間違った表現です。
(と、新井は考えます)
お客様は神様ではありません。
「当たり前だよ、生身の人間だよ」
・・そういう意味ではなくて
お客様を必要以上に崇めるのは
間違った感覚だと思います。
お客様と我々は対等です。
たしかに、
サービスを提供して報酬を得るので
笑顔や慇懃(いんぎん)な物腰は必要です。
お客様に満足していただけるために
一所懸命に自分の能力を使うべきです。
常に報酬以上の価値提供を
心がけるべきです。
だからと言って
立場が下という訳ではありません。
「お金をもらう立場だから」
自分が一段低いところにいる
というのは間違った考えです。
お金とは
そういうモノではありません。
堂々と報酬としての
お金を請求すべきなのです。
大家さんにところに行って
賃貸管理の説明をするときも
堂々と5%や7%を提示すれば良いのです。
あなたの賃貸管理に価値があるなら
2%3%に易々と値切られることに
抵抗してください。
「価値があるなら」・・・ですよ。
お金とは 与えた価値の
見返りに受け取るだけのモノであり、
それ以外の何者でもありません。
そのお金は
自分が欲しいモノと交換できるから
価値があるだけであり、
お金という単体には価値はありません。
大震災で食べ物にも事欠いている時に
同じ境遇の人の世界では、
お金など何の価値もないですよね。
あなたの賃貸管理という価値を高めて
オーナー様に多くのお金を
堂々と請求できるようにしましょう。
お金を払う人が偉いのではありません。
報酬よりも高い価値を提供し続けることが
大事なのだと思います。