昨年12月9日に国会で「督促規制法」が継続審議とならずに廃案となりました。
素直に喜びたいと思います。
廃案になったものを詳しく報じる必要もないのですが、「再提出」される可能性もなくはないので、少し触れておきます。
法案の内容は、入居者の滞納に対して不当な家賃督促や取り立てを禁止するものでした。
「行き過ぎた」不当な督促は禁ずるのに反対しませんが、その規制の対象にオーナーも入っているのが納得がいかなかった訳ですね。
しかも「不当な家賃督促や取り立て」の定義が曖昧なのです。
この法律案は、「そもそも滞納する方が悪い」という根本的な視点に欠けています。
消費者契約法の運用といい、無責任な消費者を過剰保護する風潮が強すぎると思います。
そういう意味では、昨年の最高裁の判決(敷引きと更新料)と今回の廃案は、「まともな路線」に回帰しているようで嬉しいニュースです。