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【賃貸管理実務シリーズ】退去立ち合いから敷金精算

「退去立ち合い」は誰がやるか?

「担当者に決まっている」
と言うかもしれませんが

リフォーム業者さんにアウトソーシングする
リフォーム業者さんと担当者が一緒に行く
退去立ち合いはしない(退去後にチェックに行く)

など、色々な手段があります。

「退去立ち合い」の目標は、

・原状回復工事項目を特定する
・故意過失は借主に確認・了解してもらう
・費用負担で借主・貸主が揉めないようにする
・「原状回復+α」の工事提案を決める
・発注までの時間を短縮する

などですから、

これらが実現できるなら
「誰が行くか」という手段は
色々とあって良いと思います。

 

「退去立ち合い」は
入居時に借主と一緒に作成した
「入居時室内チェックリスト」を元に行います。
(無ければ退去時チェックリストですね)

家具の搬出が終わった部屋で
行うべき「現状回復工事」を全てピックアップして、

その中から借主が負担する項目を分けます。

借主が負担する分とは、

賃貸借契約で約束されている
ルームクリーニング費用や
畳等の交換費用、
クロス等の貼り換え費用の一部負担分
などです。

それに加えて
借主の故意・過失で汚したり傷つけた箇所があれば

当人の借主に認めてもらい
その証としてサインをもらいます。

そのとき負担額が分かるなら
それも提示してサインをもらった方が良いですね。

なので業者さんの同行が望ましいです。

同行してもらえると、
その後のやり取りが不要になり、
かなりの時間と労務が節約できます。

工事発注が一日早ければ
完了も一日早くなるので、
綺麗になった部屋をお客様に見ていただける日が
早まります。

そして、
信頼できる業者さんなら
担当者が立ち合いにいく時間も節約できるかもしれません。

これらは目標を叶えるための手段ですから、
固定化しないで臨機応変に改善していきましょう。

すべてはテストですから、
変えてみて不調だったら原因を考えて
また変えるべきならまた変えれば良いのです。

 

工事の見積りも、
半日後とか翌日〇時までと時間を定めて
業者さんから提出してもらいます。

まあ、
原状回復工事項目の基本は決まっているので
クロスや畳・襖の単価は分かっていますから、
変動要因はクロスの面積と「それ以外の工事」になりますね。

 

その後、
借主と貸主の負担額を振り分けて、
借主・貸主へ説明と了解の取り付けをして
工事を業者さんに発注という流れです。

退去立会日から発注日までの期間の
目標を持ちましょう。

これらに必要な作業を後回しにしたり
業者さんの「言うまま」にならないで、
「何日以内に済ませる」ことを取り決めてください。

もうひとつの重要な目標は
「原状回復工事に要する期間」です。

こちらも業者さん任せではなく
管理会社が主導権を持ちます。

僕の知っている管理会社さんでも、

ある会社は14日、ある会社は10日、
最短で「7日」というところもありました。
いずれにして14日以内でしょう。

 

退去の連絡を受け付けて
募集条件が決まり次第に募集開始ですから
原状回復工事が完了する前に問い合わせが入ったり
内見の希望があるかもしれません。

お客様には出来るだけ工事が完了し
清掃の終わった状態で見ていただきたいですよね。

家具などをセットするなら尚更です。

原状回復工事は「一日でも早く完了させる」
という意識を全員で共有してください。

 

工事が完了して費用が確定したら
敷金の精算です。

賃貸借契約では「退去後1ヶ月以内」となっていても
確定後のできるだけ早いタイミングで
返却して差し上げましょう。

 

 

次回のテーマは「空室対策の提案」です。
あなたが「1~2ヶ月で決める」と
自信のもてる提案をしなければなりません。

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