質問というか苦情というか
僕の数日前のメルマガに対する
ご意見をいただきました。
「新井さんは、高額のセミナーに出たと書きますが、
お金がなければ出られないですよね。
結局、お金のある人だけが出られるの
セミナーなのではないですか?」
いや、
僕の書き方が適切ではなかったですね(汗)。
僕は6月のセミナーのとき、
いとも簡単に参加したように読めたかもしれませんが、
本当に迷いました。
僕にとっては
そんなに簡単に出せる金額ではありませんから。
ただ、迷うと言っても
10分20分の時間です。
なぜなら、
あっという間に満席になってしまうセミナーなので、
時間かけて迷っているヒマはないのです。
でも、「うーん」と迷って、
10分後に決断して振り込みました。
「うーん」と迷ようほどなのに、
なぜ10分程度で決断できたか、というと
「価値のあるセミナー情報がきたら
ゼッタイに参加しよう!」
と決めていたからだと思います。
(でも、そのときになると迷っちゃうんですよね)
意見をしてくれた方が仰るように、
たしかに、大卒の初任給で
100万を超えるセミナーには出れない
と思います。
でも、1ヶ月の給料分くらい、
つまり、20万円くらいのセミナーには
出れるはずです。
大事なのは
自分の1ヶ月分の給与を超える額を
自分の「学び」に投資できるかどうか
だと思います。
ふだん、そういう覚悟(大げさですが)を
決めているかどうか、です。
これは決して、
経営者さんだけに言っているのではありません。
いま、給与が20万円かもしれない「あなた」にも、
言っているつもりです。
自分の稼ぎの1ヶ月分以上を
自分の「学び」に投資できるかどうか。
とても大事な「覚悟」だと思います。
教育熱心な会社なら
会社の費用で学ばせてくれるかもしれませんが、
これは僕だけの経験かもしれないけど、
他人(人)のお金で勉強した成果が
その後の人生に大きく役立つたことは
僕の記憶には「ほとんど」ありません。
だから、
自分の遊びや趣味に使うのは「ほどほど」にして、
あるいは全てを貯蓄に回さないで、
稼ぎに応じた一定のお金は
自分を「学ばせる」ための投資に使うべきです。
もし、この考えに賛同してもらえるなら、
つぎに、
それだけの費用を払うだけの
「価値のある」セミナーを見つけるには
どうすれば良いでしょうか。
世の中には
20万30万を超えるセミナーは
ザラにあって、
その中には、「???」と感じるセミナーも
無い訳ではありません。
自分の稼ぎの1ヶ月分を
無駄にはしたくないでしょう。
この答えは難しいところもあり、
100発100中を求めるのは
難しいかもしれません。
ぼくも「???」と感じるセミナーに
投資してしまったことは何度もあります。
でも、「まったく無駄だった」ということは
一度もありません。
どんなセミナーでも「学び」が得られる部分は
必ず見つけることは出来ました。
でも、失敗したくないですよね。
そのとき、僕が思うのは
というか、ここ数年で(やっと)気付いたのは
「ノウハウだけを学ぼうとしないこと」
だと思います。
ノウハウだけを教えるセミナーには
価値はないと思います。
反対に、
世の中にあるセミナーの大半は
「ノウハウを教える」ことを目的にしています。
なぜ、そのようになるか、というと
圧倒的に多くの人が
「ノウハウを学びたい」と望んでいるからです。
需要と供給の関係で
だから「ノウハウ系セミナー」ばかりが
多く開催されている訳です。
ノウハウを学べば上手くいくと
なぜか錯覚しているんです。
ノウハウだけに価値はない、なんて・・・?
とあなたは思ったかもしれませんが、
ノウハウに価値はありません!
それは、少し言い過ぎだとは思いますが、
あなたの1ヶ月の給与を投資するだけの
価値はない、ということです。
ノウハウを学ばずに「何を学ぶんだ!」
と、あなたは言うかもしれませんね。
あなたが、
1ヶ月の給与を投資してまでも学ぶべきは
自分でノウハウを作り上げるための
「心構え」「考え方」「普段の過ごし方」です。
ノウハウとは、
他人(ひと)から教えられるものではなく
自分で編み出すものなんです。
なぜなら、
他人(人)が成功したノウハウを実践しても
あなたは成功できないから、です。
他人(人)が成功したノウハウを
あなたの現実に合わせて、
あなたが自分のものにしたときに、
はじめて成功できる(かもしれない)のです。
そのとき、そのノウハウは
「あなたのもの」になっています。
そのためには、それを実現するための
「普段の考え」「心構え」が必要で、
それは学校でも家庭でも
あまり教えられていないのです。
だから、
1ヶ月の給与を投資する価値があります。
偉そうに書いてますが、
僕も、ノウハウを学ぶために
本を読んだりセミナーに出ることはあります。
ただ、それをそのまま
鵜呑みにするつもりはゼンゼンありません。
自分が積み上げるノウハウの
部分的にでも参考になれば、
と思って参加しています。
ノウハウを学ぶな!
とは言いませんが、
ノウハウは「参考にするもの」であって
鵜呑みにして、そのまま実践するのは危険です。
「やったけど上手くいかなかった」という
遠回りをさせられる「危険」です。
さらに悪いのは
「上手くいかないのは自分のせいだ」という
誤った自己評価をしてしまうことです。
他社の成功事例だけを紹介する
大手コンサルタント会社がありますが、
以上を理解した上で
学ぶなり、コンサルを受けた方が
賢明だと思います。
さて、今日のテーマをまとめましょう。
高額のセミナーに出ることを
誇る必要も目的にする必要も
まして羨む必要はありません。
でも、
あなたなりの、
あたなの現実にあった範囲で
あなたの「学び」に投資し続けください。
それを「する人」と「しない人」は
数年後に、大きな差となって表れると、
僕は信じているのです。