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分かっているつもりが危ない

昨晩のNHKの「プロフェッショナル」という番組をご存じですか?

今回は、
「主婦のリアルが、ヒットを生む」というタイトルで
雑誌「VERY」の女性編集長(今尾朝子さん)を取り上げていました。

出版不況で各雑誌が発行部数を減らしている中で、
「VERY」を女性ファッション誌ナンバー1に押し上げた立役者、
として紹介されています。

48分の放映時間の中で僕が特に食いついたのは、

編集者さん(ほとんど女性)たちが
読者と向き合う姿勢が半端ではない、ということです。

それは、読者が今何を考え、何に興味を持ち、何を望んでいるのか
常に自分たちの想いを更新し続けていないと、
雑誌と読者が離れてしまい、どんどんつまらなくなってしまう、
という確信があるから、と語られています。
それが信念になっています。

「すべての答えは“お客様の中にある”」のですよね。

番組の中で今尾さんは言っていました。

「(読者のことを)分かっているつもりになることが一番危ない」

だから編集部員達が、
街で素敵な女性を見つけては声をかけたり、
幼稚園を訪ねて直接に話を聞き込む風景が紹介されています。

この地道な活動が「他誌とは一線を画している理由」と言います。

さて、振り返ってみて、「私たち」はどうでしょうか。

私たちは、賃貸管理という商品をオーナーに提供していますが、
オーナーのことを、本当に良く知っているでしょうか。

オーナーが、今何を考え、何に不満や悩みを抱え、何を望んでいるのか。

オーナーの、「考えたら夜も寝られないほどの不安」を
私たちは、本当には知らないのではないでしょうか。

「新井さん、そんなことはない」と言われるかもしれません。

オーナーの悩みといえば「空室」でしょう。
それに、「トラブルやクレーム」のことではないかな。
修繕やメンテナンスに手間と費用がかかりすぎるとか、
相続税等の税金対策にも悩んでいるかもしれない。

たしかに、
このような表面的な「不安や悩み」なら、いくらでも想像ができます。

でも、このような思い込みが「読者離れ」を起こしていたことを
番組の編集長と編集部員たちは教えてくています。

「分かっているつもりが危ない」という台詞は怖いですよね。

私たちは、30年も40年も前に
「賃貸管理」という商品を作りました。

そして今も当時と変化のない賃貸管理を、
ほとんどの管理会社が売り続けようとしています。

まるで大量生産・大量消費の時代のように
管理会社側の論理で作った同じような商品を、
売ろうとしているんですね。

そろそろ、お客様であるオーナーの現実を知って、

オーナーが望んでいる賃貸管理とは何か?

について真剣に考えるときではないでしょうか。

管理会社は、街頭にいる人に声をかけなくても、
「お客様の声」を聴くことは容易です。

オーナーさんを訪ねて、オーナーさんから話を聞けばよいのです。

もちろん、本音を話していただくために
「聞き方」の工夫は必要ですけど・・・・・。

「オーナーの現実を知る運動」を啓蒙し続けたいと思います。

このブログでも、これから何度も取り上げるつもりですので、
よろしければ、一緒に「オーナーの本当の声」を集めることに
協力してください。

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