前回、Airbnb(エアビー)について書きましたが、
少し、書くべき事を追加しておきたいと思います。
それは、
海外旅行者の宿泊施設が足らない、という現状と
空室率が増え続けるという賃貸住宅の現実を見たときに
バケーションレンタル(エアビーなど)の
マッチングサービスは注目すべきと思いますが、
一方で、
管理会社としては、
その目的で「部屋を不正使用」されることは
絶対に防がなければならない、ということです。
不正使用された被害として、
こんな事態が報告されています。
(以下はネットで公開されている記事の抜粋です)
アジア系の宿泊客が多いために、
部屋に調理の臭いがついてしまい、
壁面のリフォーム費用が多額にかかってしまった。
室内でスーツケースを引きずったために、
フローリングがボロボロになってしまった。
室内でパーティーのように騒がれたり、
外国人の出入りが頻繁で、
優良入居者が退去してしまう など。
当然に予想される被害です。
これは海外の事例ですが、
売春婦の営業場所として利用されていた、
という事態も、日本でも想定できます。
管理会社の知らないところで、
このような不正使用が起こっていたら一大事です。
そういう意味でも、
エアビーに代表されるバケーションレンタルに
無頓着ではイケナイと思います。
オーナーに対して
空室対策を提案してコンサルフィーをいただく、
という専門家の方がいます。
それは価値のある仕事だと思いますが、
そのうちのお一人が、いまネット上で
「エアビーで不労所得を稼ぐ方法を教える」
というプロモーションを展開しています。
そのマニュアルや講座を
数十万円で販売するのだと思います。
こういう行為が
そのような知識のなかった一般人を
貸室の不正使用に駆り立てる温床になるのではないか、
と危惧しています。
エアビーのサイトを見ると、
あなたの地域で募集中の「物件」を確認することはできますが、
その住所や物件名は、残念ながら特定できません。
それでも、たまにサイトをチェックして
実態を把握しておくことをお勧めします。
もう一方で、
空室対策として活用できるなら、
その方法も研究したいと思います。
ただし、「物件まるごと」で利用しないと難しいかな、
と思うのと、
利用客への注意やチェックをどうするか、
という課題もあります。
簡単でないのは事実ですね。
前回も書きましたが、
エアビー等のバケーションレンタルの
需要が増えるという流れは止められません。
東京オリンピックまでに
現在の5倍になるという予測もあります。
使われるのは賃貸住宅の空室です。
不正使用を阻止する側に回るのは当然ですが、
積極的に活用するとしても
「エアビーを知らない」では済まない時代になったようです。
不正使用を許さない への2件のコメント