30年前に勤めていた管理会社に、
月に1~2回、経営コンサルタントの先生がお見えになっていました。
あるとき、
「アライ君。スポイトが一杯だと何も吸い取らないだろ。
多くを吸収したければ、もっと吐き出さないとダメだよ」と教えていただきました。
「なるほど」と大いに納得したものです。
しかし最近、「まるで分かってなかった」ことを実感しています。
4年くらい前から、
「管理を増やす」「いい管理をする」をテーマにメールマガジンを書きたいと考えていました。
でも第一歩が踏み出せずにいました。
続くだろうか・・・・というのがひとつめの理由です。
そのために、二日間で15万円くらいのメルマガ研修に参加しました。
理由はもうひとつ、
他人(ひと)様にエラそうなことを書く資格があるだろうか・・・
そのために、CPMの資格を取ろうとに半年間の勉強をしてみました。
そして始めたのが2010年12月。
始める前の不安をよそに、最初の2年はスムーズに書き進むことができました。
今までのコンサルや研修で伝えている内容を、ひとつひとつ取り出して書くことができたからです。
ところが、そこから苦しくなってきました。
僕のスポイトの中身が「カラ」になりかけていたのです。
すると良くできたもので、
当然というか必然的に、自分の中で「吸収」の欲求が高まりました。
今までの倍以上のペースで関連本を買って読み始めます。
(こういうときアマゾンは便利)
多いときは月に10冊以上というペースです。
他人(ひと)のセミナーにも積極的に参加するようになります。
賃貸や不動産ネタに限らず、
「ネットマーケティング」や「動画制作」や「リフォーム工事」など。
どの本もどのセミナーにも、必ず「役立つ」ことを見つけることができます。
メルマガ、研修、コンサルという方法で思いっきり吐き出すと、
スポイトの中に余裕(不足かも)が生まれるので、
吸収の欲求が生まれるとともに吸収力も高まるのだと思います。
中途半端な「吐き出し」だと、そのメカニズムが作動しないのじゃないかな。
コンサルタントの先生が教えてくれたことは「これ」ですね。
だから僕の研修は、メルマガを始める4年前よりも、
その内容が確実に「良くなっている」と思います。
(いまのところ、その意見に賛同するのは僕だけですが)
インプットとアウトプットの関係です。
アウトプットすることによってインプットが促進されます。
いくら本を読んでもセミナーに出ても、
そこで得たモノを外に出さないと、単に頭を通過するだけです。
「分かった」気になっているだけです。
だから、あなたは「もっと」アウトプットを心がけるべきです。
月に一回くらい、テーマを決めて、社内で発表する場を持つのもいいでしょう。
経営者や管理職の方には、ぜひ、そのような機会を作ってあげることをお薦めします。
テーマは、
「○○マンションの空室対策の実践」
「保証会社○○の研究」
「入居者の孤立を防ぐには」
「騒音クレームの防ぎ方」
何でもいいですよね。
あるいは、もう少し勇気を出して、
オーナーのための勉強会で講師を「買って出る」のもお薦めです。
そう決めたら、きっとあなたは猛然とインプットを始めるでしょう。
今までよりも、ずっと効率よく。
そして、すべてを吐き出すと、あなたの中に、本物の知識や見識が残り、
また吸収する余地と意欲が芽生えます。
それほど難しいことを考えなくても、
覚えたことを家族に伝える、
日記やブログに書く、
同僚や部下に教える場を持つ など、
日常的に行うことができます。
まずアウトプットの機会や場を設けてください。
たまに(ホントにたまにですが)、
「なぜ、サイトに無料でノウハウを流しているのですか?」と言われますが、
いま振り返ってみると、
このサイトの記事で一番得しているのは「自分」だと気がつきました。