ある若者が「ラーメン屋」をオープンしました。
スープや麺にもこだわった自信の品です。
そこそこのファンも増えて、休日には行列もできるようになりました。
彼は毎日大忙しです。
忙しい中にも、
スープと麺にはこだわり続け、
自慢の味を維持し続けることは怠りませんでした。
彼の毎日は、
商品力を維持することと、
店のオペレーションを回すことで手一杯でした。
そして何年か経ち、
お客様は次第に減り始めて、
休日なのに行列ができることもなくなりました。
「美味しい味を変わらずに維持し続けてるのに・・・」
何が原因なのか・・・彼には分かりませんでした。
あなたには原因は分かりますよね。
彼は「美味しいラーメン」を提供することに、
自分の時間のほぼ100%を費やしていたのです。
「お客様を増やすため」に時間を使うことが出来なかったのです。
美味しいラーメンと、マーケティング力が「ほぼゼロ」と、
そこそこのラーメンと、マーケティング力が「高い」お店では
どちらが繁盛するでしょうか。
「美味しいラーメンさえ提供すれば繁盛する」という考えは間違いです。
いかに売るか
いかに売り続けるかが重要なのです。
あなたもご存じのように、
お客様とは 飽きやすいものです。
お客様とは 新しいものが好きだし浮気者です。
固定客を維持するためと、
新規客を増やすためのに、
彼のエネルギーの半分以上を費やすべきなのです。
「半分以上って・・・・・店を回すだけで手一杯なのに、それはムリムリ」
というかもしれません。
そのための知識が乏しくて、時間を捻出するのが困難ならば、
外部にアドバイスやコンサルタントを頼んででも、
マーケティングにエネルギーを注ぎ続けなければ繁盛店は続かないでしょう。
あなたが管理会社の経営者か管理職だとして、
もし、いまの日常業務をこなすだけが手一杯で、
新しい管理を増やすことにエネルギーを注ぐことが出来ないでいるとしたら、
この若者のラーメン屋と同じ運命を辿らずに済むでしょうか。
「少なくとも管理は減らないよ」というかもしれません。
しかし家賃は下がるし空室率も上がります。
オーナーの世代交代もあるし、
マーケティングに積極的な管理会社は攻め込んでくるでしょう。
自称「いい管理」さえ続けていれば「切られることはない」というのは幻想です。
現状維持はないのです。
あなたのマーケティングとは、
おそらく「管理を増やす手段を考え実行すること」です。
それは、
・既存のオーナーからの管理をさらに増やす
・新規のオーナーから管理を依頼される
そのどちらかでしょう。
そのための手段を考えて
そのために役立つ人と出会って
そのために必要な知識や人財を得るために
あなたのエネルギーの半分以上を消費してください。
日常業務で任せられるものは任せればいいのです。
あなたの仕事はマーケティングです。
1日の仕事が終わって
「ああ、今日も忙しく働いた」と背を伸ばした後に、
「今日の時間」を振り返ってみてください。
「管理を増やすため」にどれだけ時間を使えたか。
信じられないことですが、
多くの経営者や管理職が「ほとんどゼロ」なのです。
それでは管理は増えないでしょう。
いま、管理物件が300なら、
1年後に500戸、
2年後に1000戸にしましょう。
(その倍でもいいですが・・・・)
いま、管理物件が1000なら、
2年後に2000戸にしましょう。
そう考えたら、
経営者や管理職だったら
日常業務に時間を浪費してはいられないですよね。