前回の記事に続きがあります。
川田修氏のセミナーで感動したことをシェアしましょう。
ところで・・・
メルマガを読んだあとで、川田氏の著作を購入した方は何人くらいでしょうか。
メルマガ読んだあとに、即、アマゾんで注文。
こういう行動をとる人が好きですね。
前回は「レベル11」を目指そう、というお話でした。
今回は「先味・中味・後味」がテーマです。
実は、サラリーマンだった20年以上前のことですが、
勤めていた会社のコンサルタントの先生が、
月に一回の勉強会で「同じ話」をされていたのを思い出しました。
「君たちが提供するサービス(商品)には、先味と中味と後味があるよ」
という話に共感したものですが、すっかり忘れていました。
「先味・中味・後味ってなんだ?」と思いますよね。
先日、僕が住んでいる街の駅前の寿司屋さんに家族で行きました。
チョコレートをくれた末娘が「美登利寿司に行きたい」というので、
仕方なく行くことにしました(ホワイトデーには早いのですが)。
この店は、いつも(必ず)お客様が並んでいるのです。
並びながらメニューを見ます。
美味しそうな写真が並んでいます。
店の中を覗くと、多くのお客様が美味しそうに笑顔で食べています。
カウンターの中の職人さんたちが、威勢のいい掛け声をかけています。
僕たちの前で待ってる若い女の子たちが
「ここは、いつも一杯で、すごく美味しいんだよね」と語っています。
もう、食べる前から「美味しい期待」が口の中に広がっています。
まだ、食べてもいないのに・・・・です。
これが「先味」ですね。
最近では「食べログ」なんてものもありますし。
やっと中に入れて注文ができました。
末娘は「まぐろづくし」。
僕たち夫婦は「お任せ握り」。
「美味しいお寿司」なら他にも知っているけど、
店の活気と、お寿司の見せ方と、そしてお値段の総合評価で、
評判通りの美味しいお寿司だと、家族の意見は一致しました。
これは「中味」ですね。
何といっても、一番に重要な「味」です。
そして「後味」ですが・・・・・
残念ながら、美登利寿司さんでは、
特に書くべき「後味」は味わえませんでしたね。
職人さんたちの「ありがたぁっした!」「またどうぞ!」は普通だし、
レジの御嬢さんも普通の対応だったし・・・・
川田修氏は著書の中で、「後味」について、ご自身の経験を書いています。
愛想のないラーメン屋の主人が、食べ終わって帰ろうとしたときに
「ありがとうございます。また来てください」
と言ったのだそうです。
後で知るのですが、このご主人は、
初めてのお客様にだけ「また来てください」と声をかけるのだそうです。
初めてか、2回目か、お客様を把握しているのですね。
さて、何となく、「先味・中味・後味」の意味がお分かりいただけたでしょうか。
それでは・・・・
あなたがオーナーに提供する賃貸管理の
先味・中味・後味とは何でしょうか?
あなたがお客様に提供する賃貸仲介の
先味・中味・後味とは何でしょうか?
オーナーが借主さんに提供する貸室の
先味・中味・後味とは何でしょうか?
中味だけでなく、先味も、後味も、提供できているでしょうか。
賃貸管理で考えてみましょう。
(仲介担当の方は、仲介で考えてみてください)
(オーナーさんは、あなたの貸室で考えてみてください)
「先味」とは、まだ味わう前の段階ですね。
つまり、あなたに管理を任せる前の段階で「管理を味わっていただく」ことです。
あなたに管理を任せていないオーナーが、
「この会社はしっかりした考えを持っているな」
「社長は、賃貸経営の知識が豊富で誠実そうだな」
「ここに任せたら「いいこと」がありそうだな」
と感じていただける、ことです。
普通は、そのために営業をかけるでしょう。
訪問したり電話したり、
あるいは看板を立てたりチラシを配布したり。
これらが「効果ゼロ」とは言いませんが、
基本的には、
「先味」は「売り込んではいけない」ような気がします。
一番効果があるのは、やはり評判ですよね。
他のオーナーや
銀行員さんや
建設会社の人や
リフォーム会社の社長や
畳店の親父さんが
「あそこはいいね」と言ってくれることです。
だから、人との付き合いは大事なんですね。
少し余談です・・・・
僕の経験ですが、
出入りの業者さんに対する態度が「よくない」賃貸会社のスタッフが、少なからずいますよね。
「うちの会社が使って(あげて)いる」という意識があるのでしょうか。
ものを頼むときの言葉や態度に「それ」が表れています。
それも、経営者でなく、雇われているスタッフに多いと思います。
たまたま雇われて「その立場」にいるだけなのに、勘違いしているのでしょう。
業者さんや職人さんに、安くて良い仕事をしてもらいたかったら、
「いい気分」で仕事をしてもらうことが一番に大事です。
「ぞんざい」に扱ったり
無茶な値引きを要求したり
「上から目線」で接していたら、
分からないように「手を抜き」ますよ。
人は「気持ち」で行動しますから。
まして、「あそこはいいね」と言ってもらいたいなら、
すべての関係者を「ぞんざい」に扱ってはダメですよね。
先味の続き・・・・です。
オーナー向けの勉強会や見学会を催すのも「先味」です。
ただし、
来てもらいたいオーナーほど「なかなか参加してもらえない」という悩みがありますね。
そして、僕がお勧めしている、
「オーナーに役立つ情報」を送り続けることは、効果の高い「先味」です。
僕が提唱している「オーナー情報を毎月送りましょう」というのは、
オーナーに「先味」を味わっていただく手段なのです。
つぎは、賃貸管理の「中味」です。
まさに、あなたの賃貸管理という「商品の質」そのものです。
トラブルが起きたときの対応
トラブルを起こさないための日頃の行動
95%以上の入居率を維持するための提案
入居者に快適に暮らしていただくためのアイディアの実行
定期的な清掃と巡回点検 などなど。
書いたらキリがありませんね。
これは、あなたの商品の本質ですから、
常に改善して、本当のプロパティマネジメントを実践してください。
そして最後の「後味」です。
評判のお寿司屋さんでは味わえなかった「味」・・・です。
あなたの賃貸管理で提供できる「後味」には、どんなものがありますか。
次回までに「考えつくして」おいてください。