前回、オーナーアプローチをするときに「断られない」方法を書きましたが、
もうひとつ、有効な方法があります。
最初の出会いで、なによりも大切なのが、
オーナーさんの中にある「警戒感」や「不信感」を取りのぞくことだと書きました。
そのためには、第一印象が大切だから、
清々しく、明るく、元気に、礼儀正しく 振る舞うことだ、と書きましたね。
本当にこれは大切なことです。
でももうひとつ、会う前から「良いイメージ」を与えておくことが可能なのです。
僕の体験談で説明しましょう。
ある不動産会社の社長さんからメールをいただきました。
売買仲介を主体に営業されている不動産会社さんです。
お会いして、賃貸管理のことで話がしたい、というご要望です。
住所は九州の福岡市。
僕は年に3~4回、福岡で研修を開催するので、そのタイミングならお会いできます、と返事しました。
どんな社長さんなんだろう、何を話したいんだろう、と思いますよね。
そこで、誰もがやるようにインターネットで会社のホームページをチェックします。
すると、その社長さんのメルマガが見つかったのです。
少しだけ読んでみようとページを開くと、不動産を購入する方向けのノウハウがぎっしりでした。
いつの間にか、3ヶ月くらい前まで遡って読んでいました。
面白いし、とてもタメになるのです。
僕は、この社長さんにお会いする前に、すでに尊敬や親しみやが湧いていて、
会うのが楽しみになっていました。
福岡近郊で不動産の購入や売却を検討されている方がいたら、
みんなが僕と同じ想いを持つのではないでしょうか。
チラシやホームページで、
「当社は創業○年・・」とか「安心と信頼の・・・」なんて宣伝するよりも、
何百倍もの信頼感が湧くはずです。
この社長さんが「そんなつもり」でブログを更新しているのではないかもしれませんが、
結果的にそうなるでしょう。
あとは、福岡近郊で不動産の購入や売却を検討されている方が、
そのブログに気がつくかどうかだけの話です。
でも・・・・、僕はあなたに、あなたのエリアのオーナーさん向けに、
賃貸管理や募集に役立つブログを書くように薦めているわけではありません。
ブログは日本全国向けの発信になりますし、
あなたが伝えたいのはエリア限定の家主さんたちです。
まずこのような文章が、想像しているより大きな信頼や尊敬を得られることを知っていただきたいのです。
もちろん、そのためには継続することと、それなりの内容は必要です。
僕がお勧めしたいのは、
見込み家主さんにも「ニュースレター」を届けることです。
もうすでに、送り始めているかもしれませんけど。
先月から「管理オーナー」だけでなく、
「見込みオーナー」向けの情報誌を作りましたので
ぜひ、ご活用ください。
去年の「更新料裁判」のことですら、
一般新聞しか読まないオーナーさんには最新の情報は届いていませんでした。
あなたは、当たり前のように知っていたはずです。
単純に、情報の取得量とスピードにギャップがあるのです。
それを伝えるだけでも、オーナーさんには嬉しいはずです。
あなたのエリアの家主さん、
100人でも、300人でも、500人でも、
管理をさせてもらいたいと思っているオーナーさんに
ニュースレターを送ってください。
僕が、会ってもいない福岡市の社長さんに抱いた親しみを、
きっとあなたにも抱いてくれるはずです。
オーナーへのアプローチは「行き当たりばったり」では上手くいきません。
考えなしで行動すると、なかなか実績が上がらないので途中で断念してしまいます。
それが一番「勿体ない」のです。
マーケットはあなたの前にあります。
「いい賃貸管理」なら、オーナーは必ず求めています。
そのことを、オーナーに気付いてもらう手段が必要なのです。
あなたが、あなたのスタッフが、
清々しく、明るく、元気で、礼儀正しく、オーナーの前で振る舞えること。
そして、
オーナーの収益を増やせる賃貸管理ができること。
さらに、
そのことを上手に伝える手段を持つこと。
これが大事です。
よい賃貸管理を。
頑張ってください。