勝ち組家主が実践する「原状回復費削減術」


  東京ルールの施行からだいぶ立ちました。原状回復費用の家主負担分増加の傾向は、東京だけにとどまりません。賃貸経営の収益性を上げるためには、いかにして安く原状回復を行うかが大切なテーマになってきました。いくつかの事例を紹介します。
まず、和室を洋室にリフォームすることにより、畳と襖の取替費用を削減します。今までは入居者の負担で済んでいたものが、これから徐々に家主負担になっていくのであれば、畳と襖はなるべく少なくしたいものです。それが入居者のニーズにも合っています。畳一枚4,500円として6畳で18,000円もかかります。一方、フローリングならば退去のたびに敷き替えるということはありません。
比較的賃料が高い物件ならば、ガスコンロや水回り周辺のクロスやタイルをキッチンパネルに張り替える方法もあります。目地の汚れを気にする必要がなくなり、クリーニングの手間を減らします。物件のグレードそのものを上げる効果もあります。施工も含めて5〜6万円程度のようです。
「電気やけ」のように、クロスの一部分のみ汚損した場合は、クロスを「あて布」の代わりに使用して隠す方法を紹介するオーナーもいます。この場合、凹凸のある高級なクロスを使うことがポイントで、貧乏くさくならないようにするのがコツのようです。
そのほかとして、
○賃料の低い物件なら、天井はクロスでなくボードを使用する。
○壁のクロスをやめてペンキ塗りにする。
○原状回復や修繕に必要な費用は、積立型の火災保険を活用して備える。
などの方法が紹介されています。


福岡市の賃貸と不動産