「最近の募集広告に想うこと」




 最近の賃貸情報誌を見ていて気がつくのは「最初の賃料を2ヶ月無料!」とか「年内は家賃半額!」とか「礼金ゼロ、フリーレント1ヶ月」といった、大型家電販売店の宣伝のような見出しをよく見つけることです。
もちろん、その雑誌には今まで通りの募集広告(特にサービスなし)がほとんどを占めているのですが、それらの派手な見出しに霞んでしまっています。
“ああ、賃貸業界にもこのような広告が始まったんだな”と、そんな印象を持ちました。
考えてみれば、普段目にするチラシや広告は、「2〜3割引きは当たり前!」といった宣伝文句が文字通り当たり前になっています。
商品を定価通りに並べて、わざわざ費用を掛けて広告を打つ業界はそんなに多くないのかもしれません。

 賃貸住宅の需要が2極分化していると言われています。人気が高く空いてもすぐに決まる物件と、4〜6ヶ月経っても埋まらない物件が、主に地域によって分かれています。この空室期間の長い物件はお客様を集めるために、前述のような宣伝文句を使う必要があるのではないでしょうか。

 フリーレントを1ヶ月にすれば確かにオーナーは1ヶ月損するような気がしますが、空いていれば家賃は入らないのですから、それで入居が決まれば2ヶ月目から収入になります。この時期に空いていると来年の2月か3月までは埋まらないかもしれない。だったら12月と1月はフリーレントにして今から入居申込みを受けておいた方が確実、という考えも説得力があるような気がします。
いかがでしょうか。



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